今年度も、博物館明治村の森鴎外夏目漱石住宅にて伝統的な建物の実測実習を行いました。これまで2日間午前中だけで行ってきましたが、本年は1日通しでの実習となりました。午前中を目途に平面図、立面図、断面図を手分けしてスケッチして野帳(やちょう)を作成し、午後に実測をする流れです。3年生が4年生の指導・助言を受けながら取り組みました。さすがに時間が足りずに細かい箇所まで終えることは難しかったですが、調査自体の流れとその手法は理解できたのではないでしょうか。これをもとに、研究室に戻ってからCADで調査物件の図面を描き起こします。
スケッチの作成や実測時には分かりやすく多くの情報を(時間内に!)的確にとるためかなり頭を使います。 また、測ってきた寸法そのままCADで描こうとしても建物が成り立たないと言うことも良く起こるので、この段階でも色々考えることになります。
建造物の調査はかなり知的に面白取組でもあります。その楽しみが伝われば嬉しいです。(米)
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