研究室の見学会として、豊川の寺社を回りました。
三明寺は、三重塔(重文)と本堂(県指定)が見学対象でした。
三重塔は、初重・二重が和様、三重が禅宗様と異なる様式の組み合わせになっていることを確かめ、それがもたらす効果を実際の目で確かめられたと思います。
本堂は内陣と外陣の分かれた屋内構成、外陣における外部との接続の仕方に着目しました。向拝の麒麟の木鼻も良かったですね。
続いて豊川進雄神社に向かいました。ここでは社殿(拝殿)も規模が大きく、見応えがありますが、摂社出雲神社が見学ポイントです。出雲神社の社殿は出雲大社本殿をそのまま小さくしたもので、精巧な模型といっても良い建物です。なぜこのような社殿を造ったのか、その理由について、時代背景や人々願いを鍵に考えました。
そして、昼食後に豊川稲荷(妙厳寺)を見学しました。境内には見応えのある建物が多く、時間を使って一つ一つの建物を見ました。江戸時代の建物も明治時代の建物も彫刻が多く付けられた装飾的なものが多く、参拝者を驚かせ、楽しませてくれます。その狙いについて実際に体験することで理解が深まったと思います。そして大勢の人が訪れるからこその境内の構成や信者のための大きな建物である最祥殿の意匠の工夫を読み取りました。
大学から離れたところですが、現地では比較的近い範囲にみどころ十分の建物が多くある場所で、半日楽しく学習できました。(米)
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